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薬疹

気になる皮膚疾患と症状

今日の先生は、麻疹(はしか)や風疹に似たかゆみのある赤い発疹が全身にみられる患者さんを診ているよ。
診察をすすめていくと、お薬を飲んだことが原因の「薬疹」ようだね。
薬疹とは、薬を飲んだり注射したりすることにより生ずる発疹のことで、薬疹のほとんどは、薬に対するアレルギー反応として生じたものなんだって。

薬疹とはこんな症状

麻疹(はしか)や風疹に似た痒みのある赤い発疹が全身にみられます。
薬疹とは、薬を飲んだり注射したりすることにより生ずる発疹のことです。
薬に反応するような細胞や抗体が出来るのに1~2週間程かかることから、全く内服したことのない薬でアレルギー性薬疹を生ずることはありません。

おおやま先生からのアドバイス

アレルギー性薬疹は、原因の薬に対して反応するような細胞や抗体がある人にのみ生じるんだ。
薬に反応するような細胞や抗体が出来るのに1~2週間程かかることから、全く内服したことのない薬でアレルギー性薬疹を生ずることはないね。
でも、似たような構造をもつ薬に対してアレルギー反応を起こすようになっていた場合には、初めて内服した薬でも薬疹を生ずることがあるんだ。また、今まで飲んでいて何ともなかった薬で薬疹がみられる場合もあるんだって。
症状は今回のように、麻疹(はしか)や風疹に似たかゆみのある赤い発疹が全身にみられる場合や、皮膚のごく一部に小さな赤い腫れものが出来るだけという程度から、皮膚全体がはがれるようなものまで様々あるんだって。
おおやま先生が、原因となった薬の名前を聞いて、それを記録しておくよう話してるね。
いったん、そのお薬の使用を控え、痒みがまだあるため、塗り薬と飲み薬で対応しているね。
最後に先生が下記のようにアドバイスしているよ。

「薬による発疹は再発予防が大切です。原因となった薬の名前をしっかり記録しておきましょう。
再発すると更に酷い症状が出ることもあるので、病院にかかる時や市販の薬を買う時には必ず薬の名前を伝えられるようにしておきましょう。
また、どのような薬でも薬疹を起こしうる可能性があるので、発疹が出た時にお薬の内服歴などの詳細な情報を医師に伝えられるようにしておきましょう」。