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粉瘤

気になる皮膚疾患と症状

今日の先生は首にシコリのある患者さんを診ているね。痛みは感じていないようだけれど、先生は粉瘤(ふんりゅう)と診ているようだね。

粉瘤とはこんな症状

皮膚の下にできる球状の袋(のう腫)のことを粉瘤(ふんりゅう)といいます。良性腫瘍の一種で、アテロームとも言われます。
小豆から鶏卵の大きさで、頭、顔、うなじ、背中、おしりなどによく見られます。袋の内壁は皮膚と同じく角化細胞で、そのため垢がたまって少しずつ大きくなります。毛穴を通じて外界とつながっていることがあり、その場合毛穴が黒く見えます。

おおやま先生からのアドバイス

粉瘤を塗り薬や飲み薬で取り除くことはできません。根治させるには小さいうちに手術で摘出しておくことが必要です。
通常は痛みはありませんが、袋が大きくなってくると赤く腫れ上がり、痛みを伴うことがあります。皮膚の下にできた袋の中に溜まっていた粥状ものが放出されると悪臭を放ちます。炎症を起こしている場合は抗生剤を服用し、炎症が落ち着いてから摘出となります。

粉瘤を長い間放置するとコブシくらいの大きさになることもあり、そうすると切除後の傷跡が大きくなってしまいます。できものが小さいうちに摘出した方が傷跡も小さく痛みも軽くなります。
もしシコリができたときは、迷わずにおおやま先生の診察を受けるようにしましょう。