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頭シラミ

気になる皮膚疾患と症状

今日の先生は患者さんの頭皮を診ているね。患者さんはとても痒そうにしているようだけれど、どうやらシラミのようだね。

頭シラミとはこんな症状

頭皮に痒みが生じます。特に耳の後ろや後頭部に多く発症しやすく、とても痒いため、掻いて湿疹・とびひになることがあります。髪の毛にフケのようなもの(シラミの卵)があります。
“シラミ”という寄生虫が頭髪に棲みつきます。卵が孵化するのは1週間から10日ほどで、卵から約1ヶ月程度で成虫になります。寿命は約1~2ヶ月ですが、成虫のシラミは次々と卵を産むため、一度シラミに寄生されると、どんどん増え、自然にいなくなることはありません。小学校までの子どもに多く、集団感染することもあります。

おおやま先生からのアドバイス

治療薬である「シラミ駆除薬」は、現在の保険診療では処方することができません。そのため、病院で頭シラミと診断されても、治療するには自分で薬局や薬店などに相談し、すべて自費で駆除薬を購入することになります。

感染を予防するには、衣服、下着、タオル、シーツなどを他の人と共用しないで、毎日しっかり洗うようにしてください。
周囲への感染を防ぐことで、“治療後の再感染”を防ぐことにもつながります。