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掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)

気になる皮膚疾患と症状

今日の先生は患者さんの手のひらや足の裏を診ているね。膿疱がたくさん出ているね。もしかすると掌蹠膿疱症かもしれないね。

掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)とはこんな症状

手の平、足の裏に小さな膿疱が多発する病気です。局所に菌がついて化膿したのではなく、局所に白血球が集まった状態でアレルギー反応として起こる場合もあるんです。一見、水虫(足白癬)に似ているため、間違って水虫の市販薬を塗って治りにくい水虫だと勘違いされていることもあります。薄皮(鱗屑)を擦って顕微鏡で検査することで、水虫とは容易に区別されます。
掌蹠膿疱症の誘因は不明なことも多いのですが、扁桃腺に慢性的に巣食う菌に対しての反応や、歯の治療として用いられている歯科金属に対する反応として生じることもあるとされています。

おおやま先生からのアドバイス

自然の経過でよくなったり悪くなったりして慢性化します。治療としては副腎皮質ステロイド薬などのステロイド軟膏を使用します。外用療法に加え、扁桃腺に病巣感染がないかどうか、また歯科金属に対するアレルギーがないかなど、増悪因子を調べることも必要です。

掌蹠膿疱症を根本的に治療する方法としては、増悪因子(原因)を調べて取り除いたり、体質改善を図っていくことが一般的です。
もし似たような症状が見られたら、迷わずおおやま先生に診てもらい、専門的なアドバイスのもとで治療することが大切です。